釣り場でのちょっと怖い話

ひとりごと

 今週末釣りに行く予定でしたが、風が強くなってきて行く前から心が折れました。

 釣りに行けないストレスから日本酒を飲み、去年釣れた魚たちを写真を見ていると、ちょっと怖かった体験を思い出しました。それは・・・

 夏の終わり頃、去年は例年に比べ釣り人が多く、ホームにしているサーフは毎週末、人でいっぱいです。新規開拓しようと前に知り合いから聞いていて、気になっていたポイントを探すことにしました。

 山形のサーフは道路とサーフの間にメロン畑があったり、防砂林があるため中々車を止める場所がありません。ナビを頼りにメロン畑の道を走っていくと、ようやくそれらしきポイントを発見しました。

 そこは、車を止めてからポイントまで防砂林の中を200mくらい歩いていきます。防砂林の中に入ると松の木が無造作に生えており、一歩足を踏み入れると周りは静かで、虫の鳴き声と自分の足音だけが聞こえてきます。

「知る人ぞ知る」的なポイントなのであまり人は来ません。一本のけものみちがポイントまで案内してくれます。一番初めに行った時は辺りが明るくなってから行ったため、一本道の先に何があるのか少し不安でしたが、何とかポイントにたどり着き、釣りを始めました。

 人があまり来ないせいか、一投目から「マゴチ」が釣れ、他にも「ヒラメ」が釣れたりと激熱なポイントでした。すっかりお気に入りのポイントとなり、毎週末通うようになりました。

 何回か通ってだんだん慣れてきた10月の初め頃、3時半で起床し、4時にはポイントに着けるように準備して出発しました。20分くらい車を走らせてようやく駐車場に着きました。先行者は誰もいませんが、辺りはまだ真っ暗です。はやる気持ちを抑えつつ準備に取り掛かります。

 駐車場に着くと、いつも運転席から降りる前に携帯を防水ケースに入れます。そのケースを首から下げ、帽子を被り、偏光グラスを掛けます。偏光グラスはまだ暗いため、帽子のツバ上に掛けておきます。それから、運転席を降り後ろのバックドアを開け、ウェーダーとゲームベストを装着するのですが、そのバックドアを開けようとした瞬間! 

「少々お待ちください!」いう声がハッキリと聞こえましたΣ(・ω・ノ)ノ!

 辺りを見渡しましたがもちろん誰もいません。・・・一瞬パニックになりましたが、すぐに声の主が分かりました。

そうです。Siriの声でした。

でもなぜ・・・?ホームボタンは無い携帯だし、「hey!Siri」とも、何とも言ってないのに・・・「少々お待ちください」って誤作動にしてはパターンが違うじゃん!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

しかも、これからあの暗くて静かな一本道を一人で歩いていくんだぞ・・・

 急に怖くなりましたが、さっさと準備して周りをなるべく見ないよう下だけを見て、暗い松林の中を歩いていきました。「どうか後ろから足音がしませんように」と祈りながら・・・

 無事に防砂林を抜け、釣りを始めましたがいつもより慎重になりながら釣りをしていました。

 おかげで?ボウズでしたが夜中のSiriの誤作動は怖かったです。

おわり

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